2019年8月の天文情報

国立天文台の天文情報より、8月の天文カレンダーのご案内です!

8月天文カレンダー

  • 1日…新月/水星が留
  • 7日…伝統的七夕
  • 8日…立秋(太陽黄経135度)/上弦
  • 10日…水星が西方最大離角
  • 11日…山の日
  • 12日…休日/木星が留/天王星が留
  • 13日…16時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。1時間に10個程度。月が明るく条件がたいへん悪いが、13日夜明け前に月が沈んだ後の1時間程度は1時間に30個程度の流星が期待できる)
  • 14日…金星が外合
  • 15日…満月
  • 23日…処暑(太陽黄経150度)/下弦
  • 30日…新月

順番に見ていきましょう。

新月/水星が留

★陰暦(太陰太陽暦を含む太陰暦)二日までは月はほとんど見えないので、陰暦三日ごろの月(三日月)が新月(しんげつ)となる。
★水星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

伝統的七夕

★ 太陰太陽暦にもとづく七夕を「伝統的七夕」と呼んでいます。
もともと七夕の行事は、7月7日といっても現在使われている暦ではなく、旧暦など太陰太陽暦の7月7日に行われていました。これは、月齢およそ6の月が南西の空に輝く夏の夜になります。現在の暦での7月7日は、たいてい梅雨のさなかで、なかなか星も見られません。そこで国立天文台では2001年から「伝統的七夕」の日を広く報じていくことにしました。

立秋(太陽黄経135度)/上弦

★立秋(りっしゅう)とは二十四節気の第13で、夏が極まり秋の気配が立ち始める日とされています。翌日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられます。また、翌日から暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すこととなります。
★上弦(じょうげん)とは、新月ののち次の満月の前までの間の月(の形)。月の右半分側が、弓のつるに当たる方を上にして見える 。

水星が西方最大離角

★水星が西方最大離角というのは、地球から見ているときに、水星が太陽から一番離れている位置となります。

山の日

★日本の国民の祝日の一つ。8月11日。1996年に「海の日」が祝日となり、「山」の祝日もつくるべきだとの声が上がった。2010年に日本山岳協会など5団体が運動を開始。山の恩恵に感謝し、自然に親しむ祝日として、2014年に制定された。16年から施行される。

木星が留/天王星が留

★木星が留・天王星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

ペルセウス座流星群が極大

★ペルセウス座流星群は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星を中心に流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、8月12日から13日にかけての夜が最も見頃だと考えられており、13日から14日にかけての夜、11日から12日にかけての夜も、ある程度の数の流星が出現すると考えられます。ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」と呼ばれています。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!

金星が外合

★金星が外合というのは、地球から見て金星と太陽同じが位置にある状態で、外合は金星が太陽より向こう側へある状態、内合は金星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。

処暑(太陽黄経150度)/下弦

★処暑(しょしょ)とは二十四節気の第14で、暑さが峠を越えて後退し始めるころとされています。この頃は台風のシーズンでもあり、二百十日、二百二十日とともに台風襲来の特異日となります。
★下弦(かげん)とは 満月から新月へいたる間の月。向って左半分 (東側) が輝いている。月の入りではその弦が下になる。

新月

★陰暦(太陰太陽暦を含む太陰暦)二日までは月はほとんど見えないので、陰暦三日ごろの月(三日月)が新月(しんげつ)となる。

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ルーペスタジオ