国立天文台の天文情報より、11月の天文カレンダーのご案内です!
11月天文カレンダー
- 1日…下弦
- 7日…水星が東方最大離角 / 立冬(太陽黄経225度)
- 8日…新月
- 12日…このころ、おうし座北流星群が極大(見頃は11月15日以前の夜半頃。1時間に2個程度)
- 14日…金星が留
- 15日…上弦
- 17日…水星が留
- 18日…このころ、しし座流星群が極大(見頃は18日の未明。1時間に2個程度。条件はまずまず)
- 22日…小雪(太陽黄経240度)
- 23日…満月
- 25日…海王星が留
- 26日…木星が合
- 27日…水星が内合
- 30日…下弦
順番に見ていきましょう。
お月さま
★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。
水星が東方最大離角
★水星が東方最大離角というのは、地球から見ているときに、水星が太陽から一番離れている位置となります。
立冬
★立冬(りっとう)とは二十四節気の第19で、秋が極まり冬の気配が立ち始める日とされています。「立」には新しい季節になるという意味があり、立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目となります。
太陽黄経
★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。
おうし座北流星群が極大
★おうし座北流星群は、おうし座の上のほうから流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。はっきりとした極大日のない流星群ですが、13日あたりが極大日と言われています。8日の新月の日は観測のチャンスです。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!
金星が留
★金星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
水星が留
★水星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
しし座流星群が極大
★しし座流星群は、しし座の中心上あたりから流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この18日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の数日間も流星は見えます。
小雪
★小雪(しょうせつ)とは二十四節気の第20で、わずかながら雪が降り始めるころとされています。陽射しが弱くなり紅葉が散り始めるころで、いちょうや柑橘類は黄色く色づいてくるころとなります。
海王星が留
★海王星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
木星が合
★木星が合というのは、地球から見て木星と太陽がほぼ同じ位置にある状態です。木星は地球の外側を回っているので、ちょうど太陽の向こうがわにある状態となり、地球の内側を回っている惑星には内合と外合があります。
水星が内合
★水星が内合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。
土星のラストシーズンです。観測はお早めに!
中旬以降、日没後の土星の高度が低くなてくると、代わりに金星の高度が上がり、観測しやすくなってきます。土星の環、金星の満ち欠けをぜひ天体望遠鏡でお楽しみ下さい。