2018年10月の天文情報

2018年10月天体情報

国立天文台の天文情報より、10月の天文カレンダーのご案内です!

10月天文カレンダー

  • 2日…下弦
  • 5日…金星が留
  • 8日…寒露(太陽黄経195度)
  • 9日…新月 / このころ、10月りゅう座流星群が極大(見頃は9日の日の入り後。1時間に1個程度。月の影響はない)
  • 10日…このころ、おうし座南流星群が極大(見頃は10月5日頃から20日頃までの夜半頃。1時間に2個程度)
  • 17日…上弦
  • 20日…土用の入り(太陽黄経207度)
  • 21日…このころ、オリオン座流星群が極大(見頃は極大を中心とする4~5日間の未明。1時間に5個程度。未明に月が沈んだ後は条件がたいへんよい)
  • 23日…霜降(太陽黄経210度)
  • 24日…天王星が衝
  • 25日…満月
  • 26日…金星が内合

順番に見ていきましょう。

お月さま

★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。

金星が留

★金星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

寒露

★寒露(かんろ)とは二十四節気の第17で、露が冷気によって凍りそうになるころとされています。秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。

太陽黄経

★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。

10月りゅう座流星群が極大

★10月りゅう座流星群は、りゅう座の頭の部分から流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この9日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の数日間も流星は見えます。この日は新月で好条件ですが、今年の活動は低調と言われており、1時間当たり数個程度と予想されています。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!

おうし座南流星群が極大

★おうし座南流星群は、おうし座の右上あたりから流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この10日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の10月5日頃から20日頃までの、非常に長い期間流星が見えます。

土用の入り

★土用の入り(どようのいり)は、五行に由来する暦の雑節である土用の最初の日で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日前になり、1年に4回あります。

オリオン座流星群が極大

★オリオン座流星群は、オリオン座のやや左方向から流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この21日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の数日間も流星は見えます。極大日以前は薄明前に月が沈みますので、それから薄明が始まる何時間かの間は、月明かりに影響されることなく、条件よく観察することができます。しかし極大美を過ぎる頃になると、月が沈んだ直後や沈む前に簿明がはじめるようになってしまうため、観測には適しません。

霜降

★霜降(そうこう)とは二十四節気の第18で、露が冷気によって霜となって降り始めるころとされています。朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを実感できます。初霜の知らせが聞かれるのも大体このころで、山は紅葉で彩られます

天王星が衝

★天王星が衝というのは、地球から見て天王星が太陽と反対の位置にある状態で、もっとも地球からの距離が近いときになります。

金星が外合

★金星が外合というのは、地球から見て金星と太陽同じが位置にある状態で、外合は金星が太陽より向こう側へある状態、内合は金星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。

10月になると金星は日没と同時に沈んでしまい、木星も中旬には見えなくなってしまいます。土星は10月いっぱい楽しむことができますので、ぜひ天体望遠鏡で環をご覧ください。
また、下旬になると冬の星座が上がってきます。暗い場所ならすばるやオリオン大星雲を楽しむことができますので、こちらも双眼鏡などで観測してみてください。

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ルーペスタジオ