国立天文台の天文情報より、4月の天文カレンダーのご案内です!
4月天文カレンダー
- 2日…水星が内合
- 5日…清明(太陽黄経15度)
- 8日…下弦
- 14日…水星が留
- 16日…新月
- 17日…土用の入り(太陽黄経27度)
- 18日…土星が留 / 天王星が合
- 20日…穀雨(太陽黄経30度)
- 23日…上弦 / このころ、4月こと座流星群が極大(見頃は23日未明。1時間に10個程度。夜半頃に月が沈んだ後は条件がたいへんよい)
- 30日…水星が西方最大離角 / 満月
順番に見ていきましょう。
水星が内合
★水星が内合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。
清明
★清明(せいめい)とは二十四節気の第5で、万物がすがすがしく明るく美しいころとされています。
お月さま
★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。
水星が留
★水星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
太陽黄経
★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。
土用の入り
★土用の入りは、五行に由来する暦の雑節である土用の最初の日で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日前になり、1年に4回あります。
土星が留
★土星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
天王星が合
★天王星が合というのは、地球から見て天王星と太陽がほぼ同じ位置にある状態です。天王星は地球の外側を回っているので、ちょうど太陽の向こうがわにある状態となり、地球の内側を回っている惑星には内合と外合があります。
穀雨
★穀雨(こくう)とは二十四節気の第6で、田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降るころとされています。
4月こと座流星群が極大
★4月こと座流星群は、こと座を中心に流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この23日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の数日間も流星は見えます。この日は月が早い時間に沈みますので、好条件です(月があると明るいので見えないことが多いです)。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!
水星が西方最大離角
★水星が西方最大離角というのは、地球から見ているときに、水星が太陽から一番離れている位置となります。
土星、木星が深夜に楽しめるようになってきます。
昼間が暖かくても、夜は案外冷えますので、観測の際は暖かい格好でお楽しみください。