国立天文台の天文情報より、9月の天文カレンダーのご案内です!
9月天文カレンダー
- 1日…二百十日
- 2日…火星が合
- 4日…水星が外合
- 6日…上弦
- 8日…白露(太陽黄経165度)
- 10日…海王星が衝
- 13日…中秋の名月
- 14日…満月(2019年最小の満月)
- 16日…敬老の日
- 18日…土星が留
- 20日…彼岸の入り
- 22日…下弦
- 23日…秋分の日/秋分(太陽黄経180度)
- 29日…新月
順番に見ていきましょう。
二百十日
★二百十日(にひゃくとおか)は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として210日目(立春の209日後の日)にあたります。
火星が合
★ 火星が合というのは、地球から見て火星と太陽がほぼ同じ位置にある状態です。火星は地球の外側を回っているので、ちょうど太陽の向こうがわにある状態となり、地球の内側を回っている惑星には内合と外合があります。
水星が外合
★水星が外合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。
上弦
★ 上弦(じょうげん)とは、新月ののち次の満月の前までの間の月(の形)。月の右半分側が、弓のつるに当たる方を上にして見える 。
白露(太陽黄経165度)
★白露(はくろ)とは二十四節気の第15で、大気が冷えてきて、露ができ始めるころとされています。秋分までの期間で、この日から仲秋となります。日本人からすると「白」は雪=冬をイメージするのが一般的のように思いますが、中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされています。
海王星が衝
★海王星が衝というのは、地球から見て海王星が太陽と反対の位置にある状態で、もっとも地球からの距離が近くなるため明るく大きく見え、一晩中観察を楽しめる時です。
中秋の名月
★ 中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)というのは、旧暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。「芋名月」とも呼ばれ、中秋の名月をめでる習慣は平安時代に中国から伝わったと言われています。
満月(2019年最小の満月)
★月は、地球の周りを公転しています。月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けてわずかに変化するため、月が地球に最も近づく位置(近地点)や最も遠ざかる位置(遠地点)での距離は、毎回異なります。満月における地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)は、およそ35万6千キロメートルから40万6千キロメートルの間で変化します。そして、月の見かけの大きさ(視直径)は、地球と月との距離が近いときには大きく、遠いときには小さくなり、最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、約14パーセント視直径が大きく、約30パーセント明るく見えます。
2019年で最も大きな満月となったのは2月20日でした。2019年で最も小さな満月となるのは9月14日となります。
土星が留
★土星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
彼岸の入り
★彼岸の入り(ひがんのいり)は、彼岸の最初の日です。彼岸は雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)となります。
下弦
★下弦(かげん)とは 満月から新月へいたる間の月。向って左半分 (東側) が輝いている。月の入りではその弦が下になる。
秋分(太陽黄経180度)
★秋分(しゅうぶん)とは二十四節気の第16で、秋分とは、太陽が黄径180度(秋分点)を通過するときのことです。春分と同じく、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになりますが、厳密には昼が若干長くなります。
新月
★陰暦(太陰太陽暦を含む太陰暦)二日までは月はほとんど見えないので、陰暦三日ごろの月(三日月)が新月(しんげつ)となる。