2019年6月の天文情報

国立天文台の天文情報より、6月の天文カレンダーのご案内です!

6月天文カレンダー

  • 3日…新月
  • 6日…芒種(太陽黄経75度)
  • 10日…上弦
  • 11日…入梅(太陽黄経80度)/木星が衝
  • 17日…満月
  • 22日…夏至(太陽黄経90度)/海王星が留
  • 24日…水星が東方最大離角
  • 25日…下弦

順番に見ていきましょう。

新月

★陰暦(太陰太陽暦を含む太陰暦)二日までは月はほとんど見えないので、陰暦三日ごろの月(三日月)が新月(しんげつ) となる。

芒種(太陽黄経75度)

★芒種(ぼうしゅ)とは二十四節気の第9で、芒(のぎ 、イネ科植物の果実を包む穎(えい)すなわち稲でいう籾殻にあるとげのような突起)を持った植物の種をまくころとされています。

★ 太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。

上弦

★上弦(じょうげん)とは、新月ののち次の満月の前までの間の月(の形)。月の右半分側が、弓のつるに当たる方を上にして見える。

入梅(太陽黄経80度)/木星が衝

★入梅(にゅうばい)は雑節のひとつで、梅雨入りの時期を前もって示すために導入された雑節です。農家にとって梅雨入りの時期を知ることは田植えの日取りを決めるのに重要でした。

★ 木星が衝というのは、地球から見て木星が太陽と反対の位置にある状態で、もっとも地球からの距離が近くなるため明るく大きく見え、一晩中観察を楽しめる時です。。

夏至(太陽黄経90度)/海王星が留

★夏至(げし)とは二十四節気の第10で、北半球では一年のうちでもっとも昼(日の出から日没まで)の時間が長い日となります。

★海王星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

水星が東方最大離角

★水星が東方最大離角というのは、地球から見ているときに、水星が太陽から一番離れている位置となります。

下弦

★下弦(かげん)とは 満月から新月へいたる間の月。向って左半分 (東側) が輝いている。月の入りではその弦が下になる。


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