2019年5月の天文情報

国立天文台の天文情報より、5月の天文カレンダーのご案内です!

5月天文カレンダー

  • 1日… 休日
  • 2日… 休日/八十八夜
  • 3日… 憲法記念日
  • 4日… みどりの日
  • 5日… こどもの日/新月
  • 6日… 休日/立夏(太陽黄経45度)/このころ、みずがめ座η(エータ)流星群が極大(見頃は極大を中心とする2~3日間の未明。1時間に10個程度。条件がたいへんよい)
  • 12日… 上弦
  • 19日… 満月
  • 21日… 小満(太陽黄経60度)/水星が外合
  • 27日… 下弦

順番に見ていきましょう。

八十八夜

★八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたります。「夏も近づく八十八夜♪」で始まる歌に「茶摘」という題名がついているように、八十八夜に摘んだお茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれています。

新月

★陰暦(太陰太陽暦を含む太陰暦)二日までは月はほとんど見えないので、陰暦三日ごろの月(三日月)が新月(しんげつ) となる。

立夏(太陽黄経45度)/このころ、みずがめ座η(エータ)流星群が極大

★立夏(りっか)とは二十四節気の第7で、春が極まり夏の気配が立ち始める日とされています。暦の上での夏の始まりとなり、この日から立秋の前日までが夏季になります。

★みずがめ座η(エータ)流星群群は、みずがめ座の中心部から流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この6日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の数日間も流星は見えます。この日は下弦の明るい月が出ているため、条件の良い空で1時間あたり5個程度と予想されています。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!

上弦

★上弦(じょうげん)とは、新月ののち次の満月の前までの間の月(の形)。月の右半分側が、弓のつるに当たる方を上にして見える。

小満(太陽黄経60度)/水星が外合

★小満(しょうまん)とは二十四節気の第8で、万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころとされています。麦畑が緑黄色に色付き始めるころで、沖縄では次の節気と合わせた小満芒種(すーまんぼーすー)という語が梅雨の意味で使われます。

★水星が外合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。

下弦

★下弦(かげん)とは 満月から新月へいたる間の月。向って左半分 (東側) が輝いている。月の入りではその弦が下になる。

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ルーペスタジオ