国立天文台の天文情報より、3月の天文カレンダーのご案内です!
3月天文カレンダー
- 5日…水星が留
- 6日…啓蟄(太陽黄経345度)
- 7日…新月/海王星が合
- 14日…上弦
- 15日…水星が内合
- 18日…彼岸の入り
- 21日…春分(太陽黄経0度)/満月
- 27日…水星が留
- 28日…下弦
順番に見ていきましょう。
水星が留
★水星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
啓蟄
★啓蟄(けいちつ)とは二十四節気の第3で、大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころとされています。啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味となります。
太陽黄経
★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。
お月さま
★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。
海王星が合
★海王星が合というのは、地球から見て海王星と太陽がほぼ同じ位置にある状態です。 海王星は地球の外側を回っているので、ちょうど太陽の向こうがわにある状態となり、地球の内側を回っている惑星には内合と外合があります。
水星が内合
★水星が内合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。
彼岸の入り
★彼岸の入り(ひがんのいり)は、彼岸の最初の日です。彼岸は雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)となります。
春分
★春分(しゅんぶん)とは二十四節気の第4で、春分とは、太陽が黄径0度(春分点)を通過するときのことです。昼の長さと夜の長さがほぼ等しくなるとされていますが、日本の場合、実際には昼の方が14分ほど長くなります。
水星が留
★水星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。
日没後に火星を、日の出前に 金星、木星、土星を楽しめます。
春ですが、まだまだ冷えますので、温かい格好での観測をお忘れなく!