2019年1月の天文情報

国立天文台の天文情報より、1月の天文カレンダーのご案内です!

1月天文カレンダー

  • 1日…元日
  • 2日…土星が合
  • 3日…地球が近日点通過
  • 4日…11時頃、しぶんぎ座流星群が極大(見頃は4日未明。1時間に30個程度。極大時日本は昼間だが条件はまずまず)
  • 6日…小寒(太陽黄経285度)/新月/部分日食/金星が西方最大離角
  • 7日…天王星が留
  • 14日…上弦
  • 17日…土用の入り(太陽黄経297度)
  • 20日…大寒(太陽黄経300度)
  • 21日…満月
  • 28日…下弦
  • 30日…水星が外合

順番に見ていきましょう。

元日

★1月1日の初日の出の時間

地名 都道府県 時刻(時:分) 方位角(度)
札幌 北海道 7:06 121.5
根室 北海道 6:50 121.6
青森 青森県 7:01 120.3
盛岡 岩手県 6:56 119.8
仙台 宮城県 6:53 119.1
秋田 秋田県 7:00 119.8
山形 山形県 6:55 119.1
福島 福島県 6:53 118.9
水戸 茨城県 6:49 118.4
宇都宮 栃木県 6:52 118.5
前橋 群馬県 6:55 118.4
さいたま 埼玉県 6:51 118.2
千葉 千葉県 6:49 118.1
東京 東京都 6:50 118.1
小笠原(父島) 東京都 6:20 115.6
横浜 神奈川県 6:50 118.0
新潟 新潟県 6:59 119.0
富山 富山県 7:03 118.5
金沢 石川県 7:05 118.4
福井 福井県 7:06 118.3
甲府 山梨県 6:55 118.1
長野 長野県 6:59 118.5
岐阜 岐阜県 7:02 118.0
静岡 静岡県 6:54 117.9
名古屋 愛知県 7:01 117.9
三重県 7:01 117.8
大津 滋賀県 7:04 117.9
京都 京都府 7:05 117.9
大阪 大阪府 7:05 117.8
神戸 兵庫県 7:06 117.8
奈良 奈良県 7:04 117.8
和歌山 和歌山県 7:05 117.6
鳥取 鳥取県 7:12 118.1
松江 島根県 7:17 118.0
岡山 岡山県 7:11 117.8
広島 広島県 7:16 117.7
山口 山口県 7:20 117.6
徳島 徳島県 7:07 117.5
高松 香川県 7:10 117.6
松山 愛媛県 7:14 117.5
高知 高知県 7:10 117.4
福岡 福岡県 7:23 117.4
佐賀 佐賀県 7:22 117.3
長崎 長崎県 7:23 117.1
熊本 熊本県 7:19 117.1
大分 大分県 7:17 117.3
宮崎 宮崎県 7:14 116.9
鹿児島 鹿児島県 7:17 116.8
那覇 沖縄県 7:17 115.4
石垣島 沖縄県 7:27 115.0

土星が合

★土星が合というのは、地球から見て土星と太陽がほぼ同じ位置にある状態です。土星は地球の外側を回っているので、ちょうど太陽の向こうがわにある状態となり、地球の内側を回っている惑星には内合と外合があります。

地球が近日点通過

★近日点(きんじつてん)というのは、惑星の公転において太陽から最も近くなる点です。地球が近日点を通過するときの太陽との距離は約1億4700万kmです。

しぶんぎ座流星群が極大

★しぶんぎ座流星群はりゅう座、ヘルクレス座、うしかい座の中心を流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」と呼ばれていますが、それらの2つに比べてしぶんぎ座流星群は活動が活発な期間が数時間と短い上に、流星の出現数が年によって変化することで知られています。しぶんぎ座は1922年に国際天文学連合が88の星座を決定した際に選から外れ、りゅう座の一部となりました。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!

小寒

★小寒(しょうかん)とは二十四節気の第23で、暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半とされています。この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、この日を「寒の入り」とも言います。また、この日から寒中見舞いを出し始めます。

太陽黄経

★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。

お月さま

★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。

日食

★日食(にっしょく)は、月が太陽の手前を横切るときに月によって太陽が隠される現象です。月と地球の公転軌道が楕円のため、地球から見て月のほうが大きく見える位置のときに起こる日食は太陽全体が隠される皆既日食、逆の場合は太陽がはみ出して細い光輪状に見える金環日食と呼ばれます。また、太陽が部分的に隠されることを部分日食と呼びます。

主な地点での日食予報

地名 食の始め 食の最大 食分(注4) 面積比(注5) 食の終わり
那覇 8時50分15秒 9時39分14秒 0.143 0.062 10時32分58秒
福岡 8時38分37秒 9時47分24秒 0.318 0.200 11時04分41秒
京都 8時40分37秒 9時57分47秒 0.385 0.263 11時23分51秒
東京 8時43分49秒 10時06分01秒 0.421 0.299 11時36分32秒
仙台 8時44分43秒 10時09分42秒 0.469 0.348 11時42分31秒
札幌 8時46分30秒 10時13分26秒 0.539 0.423 11時47分20秒

金星が西方最大離角

★金星が西方最大離角というのは、地球から見ているときに、金星が太陽から一番離れている位置となります。

天王星が留

★天王星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

土用の入り

★土用の入り(どようのいり)は、五行に由来する暦の雑節である土用の最初の日で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日前になり、1年に4回あります。

大寒

★大寒(だいかん)とは二十四節気の第24で、寒さが最も厳しくなるころとされています。寒(小寒 – 立春前日)の中日で、一年で最も寒い時期となります。

水星が外合

★水星が外合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。

1月は金星、木星が日の出前に観測できます。
そして流星群、部分日食と見どころ盛りだくさんです。ぜひお楽しみください。

この記事を書いた人

ルーペスタジオ