2018年8月の天文情報

国立天文台の天文情報より、8月の天文カレンダーのご案内です!

8月天文カレンダー

  • 5日…下弦
  • 7日…立秋(太陽黄経135度)
  • 8日…天王星が留
  • 9日…水星が内合
  • 11日…新月 / 部分日食(日本からは見られない)
  • 13日…10時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。1時間に40個程度。条件がよい)
  • 17日…伝統的七夕
  • 18日…上弦 / 金星が東方最大離角 / 水星が留
  • 23日…処暑(太陽黄経150度)
  • 26日…満月
  • 27日…水星が西方最大離角
  • 28日…火星が留

順番に見ていきましょう。

お月さま

★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。

立秋

★立秋(りっしゅう)とは二十四節気の第13で、夏が極まり秋の気配が立ち始める日とされています。翌日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられます。また、翌日から暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すこととなります。

太陽黄経

★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。

天王星が留

★天王星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が東から西ではなく、西から東に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

水星が内合

★水星が内合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。

日食

★日食(にっしょく)は、月が太陽の手前を横切るときに月によって太陽が隠される現象です。月と地球の公転軌道が楕円のため、地球から見て月のほうが大きく見える位置のときに起こる日食は太陽全体が隠される皆既日食、逆の場合は太陽がはみ出して細い光輪状に見える金環日食と呼ばれます。また、太陽が部分的に隠されることを部分日食と呼びます。

ペルセウス座流星群が極大

★ペルセウス座流星群は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星を中心に流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、8月12日から13日にかけての夜が最も見頃だと考えられており、13日から14日にかけての夜、11日から12日にかけての夜も、ある程度の数の流星が出現すると考えられます。ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」と呼ばれています。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!

伝統的七夕

★もともと七夕は、旧暦の7月7日に行われていました。これは、月齢およそ6の月が南西の空に輝く夏の夜になります。現在の暦では二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目を「伝統的七夕」の日としています。今年は8月17日ですが、来年2019年は8月7日、2020年は8月25日となります。

金星が東方最大離角

★金星が東方最大離角というのは、地球から見ているときに、金星が太陽から一番離れている位置となります。

水星が留

★水星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

処暑

★処暑(しょしょ)とは二十四節気の第14で、暑さが峠を越えて後退し始めるころとされています。この頃は台風のシーズンでもあり、二百十日、二百二十日とともに台風襲来の特異日となります。

水星が西方最大離角

★水星が西方最大離角というのは、地球から見ているときに、水星が太陽から一番離れている位置となります。

火星が留

★火星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

15年に一度の火星の最接近を7月31日に迎え、8月も火星の観測にピッタリの月となっております!金星、木星、土星、火星と、日没から惑星が盛りだくさん!
さらに、8月13日にはペルセウス座流星群が極大日と、8月は楽しい観測デーが続きます!
山頂などに観測に行かれる方、夜は予想以上に冷え込みますので、服装には十分お気をつけください!

この記事を書いた人

ルーペスタジオ