2018年6月の天文情報

国立天文台の天文情報より、6月の天文カレンダーのご案内です!

6月天文カレンダー

  • 6日…芒種(太陽黄経75度)/ 水星が外合
  • 7日…下弦
  • 11日…入梅(太陽黄経80度)
  • 14日…新月
  • 19日…海王星が留
  • 20日…上弦
  • 21日…夏至(太陽黄経90度)
  • 27日…土星が衝
  • 28日…満月 / 火星が留

順番に見ていきましょう。

太陽黄経

★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。

芒種

★芒種(ぼうしゅ)とは二十四節気の第9で、芒(のぎ 、イネ科植物の果実を包む穎(えい)すなわち稲でいう籾殻にあるとげのような突起)を持った植物の種をまくころとされています。

水星が水合

★水星が水合というのは、地球から見て水星と太陽同じが位置にある状態で、外合は水星が太陽より向こう側へある状態、内合は水星が太陽より手前にある状態です。外合、内合は地球より内側を回っている惑星にしかなく、地球より外側を回っている惑星の場合は単に合と呼びます。

お月さま

★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。

入梅

★入梅(にゅうばい)は雑節のひとつで、梅雨入りの時期を前もって示すために導入された雑節です。農家にとって梅雨入りの時期を知ることは田植えの日取りを決めるのに重要でした。

海王星が留

★海王星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

夏至

★夏至(げし)とは二十四節気の第10で、北半球では一年のうちでもっとも昼(日の出から日没まで)の時間が長い日となります。

土星が衝

★土星が衝というのは、地球から見て土星が太陽と反対の位置にある状態で、もっとも地球からの距離が近くなるため明るく大きく見え、一晩中観察を楽しめる時です。

火星が留

★火星が留というのは、惑星が止まっているようにみえることです。地球から見た時、惑星が恒星を背景として西から東ではなく、東から西に動いているように見えることがあります。これを逆行と呼び、順行から逆行へ移るとき、逆行から順行へ戻るときの止まっているように見えることです。

木星、土星をじっくり楽しめるシーズンになってきました。火星は7月31日、15年に一回の大接近に向けてどんどん近づいてきています。
梅雨に入りますが、晴れの日を狙って星空を楽しんでください!

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ルーペスタジオ