2017年7月の天文情報

国立天文台の天文情報より、7月の天文カレンダーのご案内です!

7月天文カレンダー

  • 1日…上弦
  • 2日…半夏生(太陽黄経100度)
  • 4日…地球が遠日点通過
  • 7日…小暑(太陽黄経105度)
  • 9日…満月
  • 17日…下弦の月
  • 19日…土用(太陽黄経117度)
  • 23日…新月/大暑(太陽黄経120度)
  • 25日…水星食
  • 27日…火星が合
  • 30日…水星が東方最大離角 / このころ、みずがめ座δ(デルタ)南流星群が極大(見頃は前後6~7日間の夜半過ぎ。1時間に5個程度。夜半頃月が沈んだ後は条件がよい)
  • 31日…上弦

順番に見ていきましょう。

お月さま

★上弦(じょうげん)下弦(かげん)というのはお月さまの満ち欠けで、どちらも半月のことです。
お月さまは新月の何も見えない状態をすぎると、右側から三日月になっていきます。だんだん面積が増えていって、右半分が輝いている状態の半月が上弦。そこから満月になり、また右側から暗くなってきます。そこで左半分が輝いている状態の半月までいくと、下弦。そして真っ暗になって、次の新月…というわけです。

半夏生

★半夏生(はんげしょう)は夏至から11日目です。

太陽黄経

★太陽黄経は太陽の通り道を360度で表した数字で、春分点という黄道(太陽の通る道)と天の赤道(地球の赤道をそらへ投影した線)が交差したところを0度としています。
つまり秋分点は太陽黄経180度ということですね。

地球が遠日点通過

★遠日点(えんじつてん)は地球が太陽から一番遠く離れるところです。ちなみに地球と太陽の距離を1au(天文単位)と呼び、これは149,597,870,700mとなります。ちなみにこの日の地球と太陽の距離は約1.017auとなるので、約152,141,034,502mとなります。

小暑

★小暑(しょうしょ)は二十四節気の一つで、夏至から15日目です。暑さが本格的になる日とされています。

土用

★土用(どよう)は五行に由来しており、立夏・立秋・立冬・立春の直前18日間ずつで、年に4回あります。夏の土用の丑の日はその18日間の中で十二支の暦が丑の日ということで、二回ある年もあります。ちなみにうなぎを食べるのが有名ですが、丑の日に「う」の付く食べ物を食べると夏負けしない風習から来ているそうで、瓜やうどん、梅干しなどもそこに含まれているそうです。

大暑

★大暑(たいしょ)は二十四節気の一つで、一年で一番暑い日と言われています。

水星食

★水星食はいわゆる日食や月食などの「食」の一つで、7月25日水星が月に隠されます。日の入りのころ、西の低い空で見られるので、是非お楽しみ下さい。
ちなみに東京ですが、
潜入開始…18時56.0分
潜入終了…18時56.2分
出現開始…19時49.7分
出現終了…19時49.9分
となります。

火星が合

★火星が合というのは、地球から見て火星と太陽がほぼ同じ位置にある状態です。火星は地球の外側を回っているので、ちょうど太陽の向こうがわにある状態ですね。

水星が東方最大離角

★水星が東方最大離角というのは、地球から見ているときに、水星が太陽から一番離れている位置となります。この最大離角日と水星食の日が近いため、今回の水星食は観測しやすい好条件となります。

みずがめ座δ(デルタ)南流星群

★みずがめ座δ(デルタ)南流星群は、みずがめ座の真ん中下あたりを中心に流れる流星群です。その位置を中心に流星が出るだけで、そちらの方角にしか見えないわけではありません。また、この28日が極大日と言われる活発な日であるだけで、その前後の数日間も流星は見えます。この日は月が夜半前に沈みますので、好条件です(月があると明るいので見えないことが多いです)。ちなみに流星群はその星座のあたりを星が流れているのではなく、地球の軌道上を彗星が通ったときに残した塵が地球の大気圏にぶつかって、燃えているのが見ています!

7月も始まって4日経ってしまいましたが、この後もたくさんの天文現象があるので、のんびり空を眺めてみるのもいいですよ☆彡

この記事を書いた人

ルーペスタジオ